システム運用管理とは、ITシステムが不具合を起こし、停止することがないよう、安定して機能するために管理することです。ITシステムは、近年、すごいスピードで発展していますが、システム管理を行うことは、企業にとって、最重要事項の一つです。システム運用管理には、大きく3つに分けられます。ネットワーク管理、システム管理、業務運用管理です。ネットワーク管理は、主にセキュリティー関連です。システム管理は、システムが安定して機能するように行う管理で、細かくは4つに区分されますが、分かりやすいものを言えば、バックアップの作成、管理など、バックアップ対応もその一つです。業務運用管理は、システムの業務が、スケジュール通り実行されているかを管理します。ユーザー登録・削除なども業務運用管理で行います。
システム運用管理は当たり前のことと思われがち
システムで障害が起こったら、ただちにサービスが停止してしまい、利用者は多大な迷惑を受けることになります。システム障害を起こすことがないようにシステム運用管理を行うのですが、障害が起こってから対応するシステム保守の仕事は、表に見えますが、システム障害自体を未然に防ぐ、システム運用管理については、裏に隠れて見えていない印象です。蛇口をひねれば水が出るのと同じように、システムが問題なく動くのは当たり前なのです。ひとたび、システム障害が起きれば一大事なのです。ちゃんと仕事を行っているのかと言われてしまうのです。システム管理者とトラブル解決するシステム保守を行うものは、重なる部分も多いので兼任する場合が多いです。システム運用管理に必要な知識は、サーバーやネットワークなどに関する基礎的な知識です。システムをスムーズに動かすにはその特徴や仕組みを理解しておく必要があります。
システム管理と言っても人との関わりは大事
システム運用管理の具体的な仕事は、システムの監視、障害の原因究明、対策を考える、運用方法の見直し、マニュアルの更新をすることが主なものになります。システム管理において大事なことは他にもあります。一つは、サーバーやネットワークの基礎知識を持ってないと難しいことですが、システム全体を見る観察力。もう一つは、システムを使っている利用者から要望を聞き出して、システムを改善すること。利用者からの要望を聞き出すには、ヒアリング能力やコミュニケーション能力が必要です。知識的なことは勉強をすれば頭に入ってくることですが、人との関わりについては決まりきったことがないので、自ら積極的に取り組むしかありません。システム運用管理の初心者であっても、人との関わりが得意であれば、十分仕事で役に立つことでしょう。