コツをおさえて安心安全にシステム運用管理を利用しよう

システムをトラブルなく、安定して稼働するように運用と管理をすることを、システム運用管理といいます。管理の内容としては、おおまかに3つに分けられます。まず一つ目は、障害対策とセキュリティー管理を行うネットワークの管理です。ネットワーク上から障害を検知して復旧し、不正アクセスや情報漏洩を防ぐためにパスワードの設定情報を管理します。二つ目はシステムがスムーズに稼働できるようにするシステム管理です。ネットワークの監視やサーバーの動作確認、定期的にバックアップの保存をします。端末や周辺機器の資産管理,備品管理も含まれます。計画と範囲を決めたジョブやバックアップに対して、業務的な部分が正常に行われたかどうかを確認するのが、三つ目の業務運用管理です。ユーザー情報の登録、権限の付与や剥奪もこれに含まれます。

ネットワーク構築の手順と注意点

複数のパソコンとOA機器を繋ぐ場合、ネットワークは主にLANとWANの2種類に分けられます。病院や学校など、同じフロア内や敷地内でネットワークを利用できる場合はLANを使用します。LANには有線と無線があり、セキュリティー面や使用用途を考えて使い分けると良いでしょう。また、規模の大きい会社などで距離が離れている本部と拠点のネットワークを繋ぐのがWANです。システム運用管理をするために、まずは今後の展望を見据えてのシステムの規模を把握し、メールや共有ファイルなどのアプリケーションの利用状況をまとめます。セキュリティーの検討をする場合は障害への対策だけでなく、監視や検知をカバーできる体制を作りましょう。利用規模と用途を把握して最適なネットワーク環境を構築しましょう。

安心安全なシステム運用管理に必要なこと

ネットワークが完成したら、急なトラブルに備えてシステム運用管理方法をマニュアル化しておきましょう。カバーしきれない分は専用ツールを利用したり、外部へ委託することも一つの手段です。データを外部のサーバーに保存しておくことは、ネットワークを人の目で24時間監視する必要がなく、災害などの不測の事態にデータ復旧ができるなどのメリットがあります。セキュリティーを強化したければ、許可したユーザー以外のアクセス、USBなどによるデータの持ち込みと持ち出し、プライベート用パソコンの使用を禁止しましょう。また、トラブルに備えてネットワークの使用履歴、操作履歴等のログの管理が必要です。システム障害を未然に防ぎ、内部の不正防止にも有効です。これらを活用して管理者が運用しやすいシステム作りを目指しましょう。